Ronnie Barron & Delinquents
バンド名のDelinquetsとはチンピラのような意味合いだろうか。
ロニー・バロンとチンピラたち・・といったところか。
マック・レベナック、(後のドクター・ジョン)はこの曲でピアニスト、作曲者の一人としてクレジットされている。
ロニー・バロンと言えば。
1961年、奇しくも街のチンピラがこのロニー・バロンを銃で撃とうとしたところをかばい、ドクター・ジョンは左手を撃たれた。
この事件で、ギターを弾くことができなくなり、ピアノを弾くようになった。
・・・と言われている。
晩年のドクターの映像を見ても左手の薬指は変形している。
相当な大怪我だったに違いない。
ライナーノーツによると、この「Bad neighborhood」という曲は1959年の作品らしい。(資料によっては1960年)
と言うことは、銃撃事件の前からピアノは弾いていた事になる。
そんな中で銃撃事件に巻き込まれた。
銃で撃たれた事で、ピアノを始めたわけではないのだ。
ピアノもギターも演奏しているなかで、ギターが弾けなくなってしまったのだろう。
一つの道を断たれる事でもう一方の才能が大きく花開いたのかな。
“When life gives you lemons,makes lemonade.”
英語のことわざにこんな言葉がある。
神様は決してレモネードは与えてくれないらしい。
酸っぱいレモンが渡される。
「食えるかこんなもん!」と言って放り投げてしまうか、それとも、「これでなんとか美味しい物が作れないか」と向き合うか。
ドクター・ジョンにとってこの銃撃事件は相当に酸っぱい、とても食えたもんじゃない果実だったはずだが、後者を選んだ。
ところで・・・
この曲のクレジットにはもう一人大物が名を連ねている。
「ロッキン肺炎」のHuey “piano”Smithだ。
この曲で彼はエレピを弾いている。
なにやらそのエレピはRay CharlesがこのLive↓で使ったウーリッツァーのエレピらしい。
【参考】
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