どこまでもドクター流
ドクター・ジョンは数々のカバー曲を演奏しているが、どれも斬新なアレンジをしている。
リズムを変え、コードを変え、メロディーを変える。
もはや原曲がわからなくなってしまうほどに。
デュークエリントンの生誕100年を記念して制作されたアルバム「Duke Elegant」ではどの曲もバッサリ変えてドクター流に演奏しているし、他のアルバムでもたくさんそう言う演奏を聴くことが出来る。
原曲を知っている人は思わずニヤリとしてしまうのでは無いか。
聖者の行進
そんな大胆なアレンジの中でもリハーモナイズ(違うコードをつけてしまう事)している曲がたまらなく好きだ。
中でもお気に入りはWhen the saints go marchin’ in
邦題で言うところの「聖者の行進」
いくつかのアルバムで聞くことが出来るが、Dr.John teaches New Orleans Pianoでは最高にイカした演奏をしている。
他にはアルバム「Dr.John Plays Mac Rebennack – The Legendary Sessions Vol.1」では”Saints”と言うタイトルで演奏している。
もはや違う曲と言っても良いのだろう。
付けているコード進行そのものは決して新しいわけでは無く、むしろ定番のコード進行の組み合わせだが、その使い方が素晴らしい。
ワクワクするような使い方。
どう弾いたら最高にエキサイティングな演奏になるか。
そう言うことをいつも追求していたに違いない。
コメント