てっきりスラングか何かだと思っていた。
Srack-A-Lee
Stack-O-Lee
Stagger Lee
Stago Lee
ドクタージョンジョンのアルバム、Dr.John’s gumboに収録されている「Stack-A-Lee」と似たようなタイトルの曲をあちらこちらで見かける。
まー、スラングにスペルも何も無いし、などと思っていた。
Lee Shelton
曲のタイトルは実在の人物のニックネームだそうだ。
1800年代の後半に実在したワルで、酒場の喧嘩がもとで友達を撃って死なせてしまった。
その名をLee Sheltonと言い、その男のニックネームがStack-A-Lee、またの名をStack-O-Lee、時にStagger Leeだったりするらしい。
因みに酒場で撃たれた方はWilliam Lyons、通常ビリー。
Lee Shelton本人の死後もワル中のワルとして、時にはヒーローとして多くのミュージシャンが取り上げている。
これはおなじみドクター・ジョンのStack-A-Lee↓
歌詞はスタッカーリーが、ビリーライアンを撃ったところから始まる。
パクリ。じゃなくてインスパイア
アメリカの古いポピュラー音楽は、それより更に昔の曲をリメイクしたものがたくさんあるが、この曲もそんな曲の1つと言えるだろう。
カバーと言うより、1つの曲にインスパイアされて自分なりに作り変えるという感じだと思うが、どこまでをアレンジの違いといい、どこからがインスパイアによってうまれた曲と言うかは意見の分かれるところ。
パクリと言うなかれ。
レイ・チャールズの初期のヒット曲もこうして生まれたことが、映画「Ray」を観るとわかる。
定番のコード進行
ドクター・ジョンのピアノスタイルがよく似合う定番コード進行のこの曲。
と言うより、自分が弾いてカッコ良くなるようにリメイクしたと言う方が正しいのか。
ボブ・ディランも同名の曲を歌っているが、ドクター・ジョンのGumboに収録されている曲とは別物。
検索すると、きりがないほどある。
ファッツ・ドミノの演奏もいい。
流石ファッツ・ドミノ。
いい意味で、見事にパーティーミュージックにしている。
Mississippi John Hurtが歌うのはこれ。
別の曲だがLee Sheltonの武勇伝を歌っているという意味では同じ。↓
その他、Billie Lyons & Stack O’Leeなんて曲もある。
これ程までに歌い継がれるとは余程のワルだったようだな。
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