ニューオリンズピアノは、右手のコロコロとしたフレーズが印象的だけど、実は左手のリズムのとり方がすごく特徴的。
更には、右手と左手のコンビネーションが複雑に絡み合うことで、聞いている側は思わず体を動かしてしまう。
「複雑」といったが、どちらかというと「変なところ」にアクセントがくるという言い方が自分にはしっくりくる。
単に裏拍という言葉では言い表せない絶妙なところにアクセントを持ってくる。
言葉にすればシンコペーションということだけど、演奏者ひとりひとり独特なシンコペーションをもっている。
多分、これはただ単にひとりひとりの個性というより、ニューオリンズのミュージシャン全体が常に新しいシンコペーションを追求してそれを楽しんでいるんだと思う。
Youtubeの動画にDr.Johnのリズムの特徴を捉えた演奏があったので、頭の部分だけを譜にしてみた。
ニューオリンズ独特の少しだけ跳ねたうねるような8ビート。
実際は装飾音と和音が色々とはいっているけど大体こんな感じ。
譜面にしてみるとリズムは複雑ではない。
複雑ではなく絶妙。
絶妙なアクセントを追求したであろうことが伺える。
この4小節だけでもシンコペーションの嵐。
譜面をみると5小節目の頭で揃っているが、サウンド的には4小節目の最後で食って終わっている。
イキだねぇ。
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